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そして夜明け前。
まだ月も星も西の空に残っているうちから、ルーナ王女とステッラは馬に乗り、森へと旅立ちました。
東の茜色の空と西の夜空の名残が美しいと、ルーナ王女はステッラに言いました。
「ルーナ王女。これから日が昇ると、もっと美しい光景をご覧いただけますよ。」
朝靄が漂う森は神秘的で、心地良い冷たさの新鮮な空気を、ルーナ王女とステッラは深く吸い込みました。
「おいしい!」
ふたり同時に同じ感想を言えた事がうれしくて、しばらく姫君たちは笑い合いました。
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