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そしてキッキンからグラスを二つ。その中にシャンパンを注ぎひとつは武史の写真の前へ、そして手に持ったもうひとつのグラスにをそのグラスに軽くぶつける。
グラスの触れ合う音が静かに響く。
『綺麗だ、似合ってる』
グラスを口にすると武史の声が聞こえた気がした。
「ありがとう」
香澄は写真に向かって微笑み写真を見つめる。
そんな二人だけの時間を過ごす香澄の姿をひかりはドアの隙間から覗いていた。
そしてちらっと見えた武史がウインクをした気がした。
ひかりはびっくりしたが微笑みウインクを返すと静かにドアを閉めた。
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