あれから……

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傷つく事を恐れもう二度と恋はしないと誓い月日は経った。 しかし武史と出会ってしまった。 また同じことが繰り返される。 そんな疑心暗鬼な気持ちから、なかなか自分の気持ちを伝えられず最初から距離を開けた。 しかし彼は香澄の心の中のわだかまりを消してくれ、時間をかけ愛してくれた。 心から愛され愛した武史。 この人となら残りの人生は幸せに迎えられると思った直後、彼は気持ちも手も、そして声さえも届かない遠いところへ行ってしまった。 あの後2ヶ月くらい迷ったのち、通帳は香澄の手元に。 仕事は続け武史が遺してくれたあのお金には手をつけないでいた。 そしてあのマンションから引っ越した。 思い出がありすぎて辛かったから……。
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