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「香澄さん?久しぶり!げんきにしてた?」
数年ぶりに会った寿々は相変わらず元気そうだった。
「あの後新しい人いれたの。履歴書の学歴にそれなりの学校卒って書いてあったんだけどね。ほんと全然使えないやつでさ……。それとあたし結婚するの。いつまでもあいつのこと引きずってても仕方ないしね」
彼女は武史がいなくなってから彼の名前を一度も口にしていないことを香澄は知っている。
「今度紹介するね」
ペロッと舌を出しておどけた寿々。その顔は晴れ晴れとしていた。
そして武史が亡くなって6年が経ち、ひかりは今年中学生になる。
そして寿々とはいまでも付き合いがあり、いつの間にか武史よりも長い付き合いになっていた。
そんな彼女は今では2児の母だ。
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