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ー翌日ー
アリア
「♪」
テリー
「………。」
《心地よさそうに》
テリー(M)
「ほんと、暖かいなぁ」
テリー
「…………。あれ…?」
テリー(M)
「音が……やんだ…?」
【そっと顔を覗かせるが、アリアの姿はない】
テリー
「………あれ…?どこにいったんだろう…」
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テリー(M)
「次の日も、その次の日も、そのまた次の日も次の日も毎日僕はあの人の歌を聞きにいったけど、彼女は姿を見せなかった。彼女の歌声は、消えてしまった。そうして、二週間が過ぎた」
テリー
「………今日も……ダメなのかな…」
テリー(M)
「はぁ……かえろ」
【肩を叩かれる】
テリー
「えっ…」
アリア
「こんにちわ」
《にこっ 》
テリー
「! あ、あんた…っ!?」
アリア
「ふふっ やっぱりいてくれた」
テリー(M)
「な、なんで…!?」
アリア
「…あのね、わたし…今劇団に入ってるの」
テリー
「―――え…?」
アリア
「二週間前にね、劇団の団長さんに声を掛けられちゃって、ぜひうちで歌ってほしいって言われたの。だから、今はその劇団で歌を歌わせてもらってる」
テリー(M)
「そう……だったんだ。スカウトされて、劇団に…」
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