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グリーノ街
「おい…きいたか?世界最強の二人の戦士の話。」
「あたりまえだろ。何十人もの戦士を10分もしないうちに撤退させるほどなんだろ?しかも、戦ってるのは一人だけでもう一人は見てただけなんだとか…。」
「で…でもなんで孤立戦士であるあの二人が手を組んでるんだ?」
「しるかよ。でも、世界最強っていうからにはすっげぇゴリマッチョなんじゃねーか?」
「は?おまえ…あのふたりをみたことないのか…?あの二人は…」
「悪かったわね。ゴリマッチョじゃなくて!」
こそこそ話をしている男の間にもーひとつの頭が入り込んだ。
「あ?あんたには関係ねぇよ。…といいたいとこだが、あんたいい体してんじゃねーか。ちょっと俺とあそばね?」
男は女の体を上から下へとじとーっと見ながらそう言った。
「お、おい。やめとけって…。」
「ふふっ。いいわよ?…ただし、この私に戦闘で勝てたらね?」
女は身にまとったマントの隙間から剣を少し見せた。
「ほぉ~。俺は女だからって容赦はしないぜ?」
男もまた剣を抜き出し女に見せつけた。
「その男はどうなってもかまわないが、ここらのものは壊すなよ。」
向こうの方からもう一つの声がした。
そいつも同じようなマントをかぶっている。
「大丈夫!こんな男が相手なら剣を使わなくても楽勝よ。」
ムカッ
「なめた口聞いてんじゃねぇぞ、くそあまぁぁあああ!!!!」
二人の会話が頭にきたのだろうか。
男は、まだ話をしている女に近寄り剣を振り上げた。
「おらぁぁああああおおおお!!!!」
「危ない!!!」
周りの人の声が届く前に、ドーーン!という大きな音が街中に響き渡った
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