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男には自分のみになにが起きたのかわからなかった。
ただ、大きな音がしたこと。
今自分は八百屋にある野菜にうもれてるということだけしかわからなかった。
「な…なにが起こったんだ?…」
体をヒクヒクさせながら男は聞いた。
「だから、ここらのものは壊すなと言っただろ!どーすんだよ、これ!」
「ごめんごめん。だってはなしてる途中は手加減しにくいんだもん。」
手をしばらくグーパーさせた後、女はまだ、状況が理解できていない男に近づきこう言い放った。
「わるいけど、これ。弁償するのはあんたでいいよね?さっきも言ったとおり、話の最中は手加減できないの。他の人があぶないって教えてくれたのに突っ込んでくるなんてあんたバカ?」
女はリンゴを人つてにとり一口しゃりっと口に入れた。
「まぁ、私も大人だからね。無意味な殺しはしないよ。私たちが戦うのは喧嘩を売られたときだけだからね。
りんごはあんたのおごりね♪」
「ぁ…あんたら、何者なんだ…?!」
「孤立戦士…。」
男の問いに答えたのはひとりの老婆だった。
「孤立戦士…どこの軍隊にも属さず、誰にも指揮されず、勢力を広げてゆく戦士。
その中でも群を抜いて、最強と呼ばれし者達が手を組んだとしたら?
それは世界の動き出した瞬間。
破滅であり始まりでもある。
孤立戦士白雪とアリスとはあの二人のことじゃ…!!」
「「「ええええええーーーー!!!??」」」
「ふふっ。やっとバレたぁ♪」
「浮かれるんじゃないぞ。私たちはまだまだ強くなる?」
二人を身にまとっていたマントはすでに風によってどこかにとばされていった。
黒髪のボブヘアに赤い瞳のつり目の少女
金髪のフワフワしたロングヘアに青い瞳の少女
孤立戦士白雪とアリス!!!
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