藍色の紆余曲折

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傷口が淡く光り、塞がっていく。 麻痺しかけていた感覚も戻り、痛みが退いていくのがありえないくらいハッキリと感じられる。 恐怖もいつか完全に無くなった。 助かった。いや、助けられた。 だから、ヤヨ姉以外に長い間言わなかった言葉を言えた。 不器用に、それでも強く、伝えるように。 「ありがとう、希花」
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