日々

2/47
前へ
/283ページ
次へ
カララ…… 教室の木戸を開け、自席に鞄を置く。 「…………」 ――おかしい。 いつもなら俺の鞄を蹴飛ばす遊佐が、今日は静かに自席にいる。 いや、いいことなのだが何かがおかしい。 遊佐を改めて見ると、俺と目を合わさぬようにしているのが分かった。 ――ん? 遊佐だけではなかった。主に久崎を中心とするグループの奴らの挙動が、やけに不自然だ。 少し変な感じがしたが、敢えて無視することにした。
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

673人が本棚に入れています
本棚に追加