日々

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「おはよう、神宮寺」 霧生だった。 とりあえず俺は、霧生に久崎グループのことを聞いてみた。 「おはよう、霧生。ところで、一つ聞いていいか?」 「ああ、もちろん。なんだ?」 「ちょっと廊下に来てくれ」 いくら何でも、本人らの前で彼らがおかしいと言われたら、彼らもそれなりに憤慨するだろう。 「なあ、日野とか遊佐とかの様子が今日はなんか変じゃないか?」 「そうか? 確かに比較的おとなしくしているが、いいことじゃないか」 まるでプログラムされた機械人間のようだ、と内心思った。 しかし、よくよく考えてみればこんなことは普段の被害者(俺)くらいにしか分からないだろう。 俺は適当に話を切り上げて自席に戻った。 相変わらず久崎グループは不自然だった。
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