これだからおとこってやつは

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「さあさあ、判ったら手を動かすですよ!」 「どっかの無茶苦茶な居候女みたいだ」 「何か言いましたか?」 「……いんや、独り言」 それっきり玲ちゃんは黙りこくってしまった。 正確には俺と「THE小説家!」という参考書らしきものを交互に見ながらニコニコと。 ……まぁ、無言は嫌いじゃない。慣れてる。 執筆作業に似た雰囲気だ。でも苦痛はそれの比じゃ無いがなぁ。 てか本物のノベリストの前でそんな胡散臭い本を見んじゃねぇ。 なんかこう、傷付く……。 そう心の中で呟きながら指をAボタンへと走らせる。 『草氏くんとは友達で居たい……かな?』 よし、今度は大丈夫だろう。 「ああ、また違うみたいですね」 「……」
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