4人が本棚に入れています
本棚に追加
「さあさあ、判ったら手を動かすですよ!」
「どっかの無茶苦茶な居候女みたいだ」
「何か言いましたか?」
「……いんや、独り言」
それっきり玲ちゃんは黙りこくってしまった。
正確には俺と「THE小説家!」という参考書らしきものを交互に見ながらニコニコと。
……まぁ、無言は嫌いじゃない。慣れてる。
執筆作業に似た雰囲気だ。でも苦痛はそれの比じゃ無いがなぁ。
てか本物のノベリストの前でそんな胡散臭い本を見んじゃねぇ。
なんかこう、傷付く……。
そう心の中で呟きながら指をAボタンへと走らせる。
『草氏くんとは友達で居たい……かな?』
よし、今度は大丈夫だろう。
「ああ、また違うみたいですね」
「……」
最初のコメントを投稿しよう!