~prologue~

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目が覚めると 俺は白い空間にいた。 「ここは、どこだ…?」 俺は、この空間を調べるために “能力”を使おうとする、がー 「どういうことだ? なぜ発動しない…?」 「それは、あなたの能力を 封じさせてもらったからよ」 それは刹那―、 突然後ろから気配を感じとった俺は 振り向きざまに蹴りを放つ―、 ハズだった。 「…ッ!?」 そうハズだった。 俺の放った、 正確には放つはずだった俺の蹴りは、 放たれる前にその動きを静止している。 俺の分かった事はそれだけ、その次の瞬間には 俺の視界は反転し床に叩き付けられていた。 「話はちゃんと聞いてね ここは、ありとあらゆる攻撃手段が 封じられる空間なのよ あなたも、もちろん私もね」 俺にはその言葉に 嘘はないように思った。 だから俺はゆっくりと声の方に振り返った。
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