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さらに修の猛攻は続いていく。
「あとさあとさ、
この間友達に空気嫁って言ったら
「それなんてドール?」って
返ってきてさ、空気死んだね
教えてくれルネア
あの時俺は、
なんてフォローすればよかったんだ……」
その話を聞いている時
ルネアは「ああ。あの時か…」と
思い出していた。
~数分後~
「そろそろ、真剣になりましょう?」
ルネアは少し疲れていた。
「うん?俺は、いつでも真剣だぜ?」
「いい加減その仮面を
とったらどうなんですか?」
その言葉を聞いた瞬間、
修は突然静かになった。
「はぁ、わかったよ
で?俺に何の用だよ?」
先程とは別人のような
態度、性格、雰囲気、
これが神城 修なのである。
本来、修は何も感じない、
何も思わないそんな人間である。
それは彼が歩んできた人生が原因だが
今は省いておこう。
だが人間社会というものは
彼のような人間が生きていくには
あまりにも難しい世界。
そのため修は“嘘”をつくことによって
周りとのコミュニケーションを取ってきた。
そのため、今この時も
彼は“嘘の仮面”をつけている。
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