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「なぁ、ジャッキーこれなんなん?」
「これか?石榴っちゅー果物や。安かったから買ってきた」
「へぇ…なんに使うん?」
「酸味が強いから肉料理のソースに使おう思ってんねん」
「そんな酸っぱいんや」
「石榴か…これ一個くれや」
「アーセナルも欲しいとか言うんや」
「まぁ、一個位ならええけど…何に使うん?」
「食うに決まっとるやろ」
「アーセナルのことやから的にするとでも思ったわ」
「食べ物を粗末にしたらアカン!!」
「…って言うやつおるからせぇへんわ。それより知っとるか?」
「何を?」
「石榴って、人肉の味らしいで」
「……言い逃げしてったわアーセナル」
「じゃあグレナデンシロップも人肉の味なんかな」
「ジョニー、グレナデンシロップってなんや?」
「えー、ジャッキー調理担当何に知らんの?」
「…俺は飯担当やし。酒とかは専門外やからしゃーないやろ」
「グレナデンシロップは和製英語なんよ。グレナデンの意味は石榴のシロップ?」
「確かに石榴のシロップのシロップやったら確実におかしいもんな。」
「なんかエースがまともなこと言うん聞くの気持ち悪いな」
「はぁ!?ふざけんなや、ジョニーの癖に!!」
「ジョニーの癖にってなんやねん」
「なんや、やんのか!?かかってこいや」
「にしても」
「「どうしたん、ジャッキー?」」
「そんな果物が女神ジュノーの好物なんてなぁ…」
「ジャッキーの口から女神って言葉が出るなんてなぁ…」
「んで女神ジュノーって誰なん?」
「古代ローマで婚姻と財富の象徴と言われてる女神や」
「あ、マック」
「腹減ったねんけどなんかある?」
「んじゃ今丁度出来たし食べてみるか?」
「おぉ、食べるわ」
「どこで食べる?」
「じゃあVIPルームで」
「一応またフレンチでも平気なようにマナー教えたるから」
「…はいはい」
「……なんやねん、あの二人の会話」
「…シロップより甘いわ」
なんて鮮明に思い出した。
あの後二人の姿がなかなか見えなかったからヤったんかなって考えとった、ら案の定やったのまで覚えとる。
「も、ほんまにアカンって」
俺の下に組み敷かれとるガムは首を振りながら抵抗しとる。あくまで形だけやけどな。
本気で振りほどこうと思えばお前の方が体格も大きいし、力もある。
「なぁ、ガム」
「ん?」
「これがほんとのガムシロップやろな」
甘い甘い蜜に一度溺れてまえば
二度と戻られへんけどな
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取り敢えず甘いものが好きなんです
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