3 決定的瞬間
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「嘘なんて吐いてないわよ」 「……」 「あの日、あの勤労感謝の日の後、高堀さんから付き合って欲しいって言われたの…」 「へぇ…。 で、俺からあの男に乗り換えた訳だ?」 煙と一緒に嫌味を吐いた。 弁護士と言えば、地位も名誉も金もあって、かなりのイケメン。 おまけに俺より背が高い。 そんないい物件に女なら靡かない訳がない。 紗季も所詮そうなんだと思った。
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