4232人が本棚に入れています
本棚に追加
/1094ページ
少しの沈黙の後、紗季は怖い程冷静に話し始めた。
聞けば、重役達のゴルフコンペに行ったが雨で中止になり、急いで新幹線に乗り俺に内緒でマンションに来たらしい。
そして、俺がミクをマンションに連れ込むのを見ていたらしい。
“誰と一緒にいるの?”
あの時、紗季はそう言った。
ーー終わった。
ーーーこれで、本当にもう終わった。
俺の軽率な行動が招いた結果。
決定的だ。
あっけなく終わった。
最初のコメントを投稿しよう!