3 決定的瞬間

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少しの沈黙の後、紗季は怖い程冷静に話し始めた。 聞けば、重役達のゴルフコンペに行ったが雨で中止になり、急いで新幹線に乗り俺に内緒でマンションに来たらしい。 そして、俺がミクをマンションに連れ込むのを見ていたらしい。 “誰と一緒にいるの?” あの時、紗季はそう言った。 ーー終わった。 ーーーこれで、本当にもう終わった。 俺の軽率な行動が招いた結果。 決定的だ。 あっけなく終わった。
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