4 捨てる女神あれば、拾う女神あり【前編】

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その時、一気に俺の形勢が逆転したーーー その女性の話を聞き、ミニスカギャルはハッとしたように赤面し、罰が悪そうに視線を逸らした。 駅員は真っ青な顔で、急に手の平を返して「申し訳ありませんでした」と何度も繰り返した。 そして、ミニスカギャルはその隙に、「すいませんでした」とボソッと一言告げてそそくさと消えた。 あの女、逃げやがったな? すべてが終わり、ふつふつと腸が煮えくり返るような怒りが沸いてきた。
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