その4

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マシンガンのように勢いよく話した。 「どう思いますか??」 はぁはぁ言いながら話し切る。 「ま…まま落ち着け。わかったから」 焦って、そういってくる。 「お前もおかしな女だなぁ。よく刀を突き付けられて焦らずにいられたな」 そりゃもう、怒りでアドレナリンでまくってたし! 「怒りが勝ってました」 そう言った私に、 「ぶぁははははっ!」 大笑い。笑い事じゃないって。 「お前、本当に女子か?はははっ」 「…失礼な」 その人は、笑い出すと止まらないらしい。しばらく…笑ってた。 「あーぁ、久しぶりに笑った。ことがうまく進まずに苛々していたところだが、なんだかすっきりした。礼を言う、ありがとう」 へ…、お礼言ったよこの人…。 「何だ、私が礼を言うと思わなかったのか?」 「え…いや、まぁ」 「常人だぞ、私も。ところで、数日いるがお前の名前を聞いてなかった」 「あ、ああ、椿です、椿」 「椿。いい名だな。私の名前を知っているか?」 さぁ…?偉い人みたいだけど…知らない。 「清川八郎という」 清川…八郎!!!浪士組の発起人! 「これから大義を果たすつもりだ。覚えておいても損はない、自称だが」 …そうだ。この人は頭がいい人なんだ。そして、それ故殺される…。この寺には…、敵ばかり。 「そろそろ、会合の時間だ。手間を取らせたな」 「はぁ。失礼します」 そう言って、部屋を出た。
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