95人が本棚に入れています
本棚に追加
土方さんが、そう言ったけど3人とも聞く耳なしで笑い続けた。
「ところで、あんた椿さんか?」
土方さんがそう聞いた。
「そうです。八木家でお世話になってる椿です」
「ああ、聞いてる。俺は土方歳三、世話になる」
「僕は、沖田総司です」
「よ、よろしくお願いします」
頭を下げる。自己紹介してくれるんだ。っていうか…なんか感動。
「ところで、どこの寺にいたんだ?隣の壬生寺か?」
「新徳寺です。何回か行かれたでしょう?毎日たくさんの方が見えてましたし」
「…新徳寺って、もしかして清川さんが言ってたっていうじゃじゃ馬もお前か??」
…清川、そんなこと言ってたのか!?
「エエ、ソウデスネ」
引きつった顔でそう告げる。
あいつ…
次に会ったら、バトル勃発だな。
「そうなんですか!よかったですね、土方さん。京の女は椿さん以外じゃじゃ馬じゃなさそうですよ♪」
…どういうこと?うれしそうな声で沖田さんが話す。怪訝そうな顔をして土方さんを見る。
「えーあー…だーーーっ、女には関係ないっ!!おらぁ忙しんだ。もういくっ」
どすどす言わせながら去って行った。
「都合悪い話だとすぐ逃げるんだから、すみません。では、私も行きます。またお話ししましょうね。ごちそう様!」
さわやかな笑顔を残し、去って行った。
…ごちそう様?希と顔を合わせる。2人で皿を見る…団子!!
「「ないっ!!」」
日が少し傾き始めた。久々の八木家をこんな感じで過ごしたのでした。
最初のコメントを投稿しよう!