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一階に降りると、
「やっと来たか椿、希!」
芹沢さんがそう声をかけてくる。
「待ってたぞ」
っと近藤さんが片手を上げる。
「こんな騒がれたら、眠れないですよ。まったく」
少し膨れて椿姉が告げると、
「はははっ、すまんすまん。ほらっ」
2人は笑い、芹沢さんがお猪口を渡してきた。
「いただきまーす♪」
椿姉…やっぱり飲みたかっただけじゃない…はぁ。
「希も飲むか?」
「い、いいえ!お酒はちょっと…」
「この子の分は私が飲みます。わーい」
すかさず2杯目を口にしている。
ほとんどの人たちが出来上がっている。部屋は散らかり、誰かがお酒をこぼしたのか…畳が湿ってる。
明日は…大掃除からスタートか…。
そんなことを思っていると、椿姉と話していた芹沢さんが、
「そうだ。椿、希。お前たちに聞きたいことがある。兄か弟はおらんのか?」
聞き覚えのある質問を投げかける。またそれ??何なんだろう。椿姉が否定する。
「歳が希さんに聞いたんですが、違うみたいですよ」
すかさず近藤さんが言う。
「みんなに同じ質問されるんですが…、誰と似てるんですか?」
誰のこと言ってるんだろう…私と椿姉さえも似てないのに…。
「えーっと、それが…」
芹沢さんがそう言いかけたと同時に、後ろの襖があいた。
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