第1章 その1
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そんな時 「あの…」 声をかけられた。 「はいぃぃっ!!!」 びっくりして、振り向くと、スーツケースを持った女の人が立っていた。 「壬生寺行くの?」 「…えぇっ!えっとあのっ!」 知らない人に声かけられたのと、突然の質問に クルクルあわてていると、 「……っぶ!はははっ!」 その人は、笑い出した。
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