第2章 その1

11/35
前へ
/297ページ
次へ
夜も更け、みんな酔いつぶれて寝てしまった。 楽しかったなぁ… なんだか、ドキドキが止まらなくて…それを覚ましに縁側に涼みに出る。 空気が澄んで星がきれい。 「きれいだね?」 不意に隣から声がした。 「!」 「ごめん、急に声かけたからびっくりしたね」 「いえ…」 沖田さんだった。 「眠らないんですか?」 「んーん、何だが気持ちが高ぶって眠れなそうなんだ」 「何かあったんですか?」 純粋にそう聞いた。 「…」 「…」 何も言わない沖田さん。なんかいけないこと聞いたかな…? 沈黙は続き、いたたまれなくなった私は、 「そろそろ部屋に戻ります…え?」 沖田さんの方を向き、そう言葉にしたとき…
/297ページ

最初のコメントを投稿しよう!

95人が本棚に入れています
本棚に追加