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ー 沖田 総司 ―
京に来てそう経たないけど、こっちの生活にも慣れた。
試衛館のみんな入るし、まだ仕事はなく贅沢はできないけど、食べるものや住むところも心配ない。
何もすることないから稽古も思いっきりできる、たまに甘味にだってありつける。
江戸にいるときと何ら変わりない生活を送っている。
ただ…最近なんか変だ。
「希さん、買い物ついてくよ」
「ありがとうございます」
あの2人のせいだ。
年が近いからという理由で仲がいい。私だって変わらないのに、何となくうまくいかない。
「また2人でいる!本当に隅におけないですねぇ~平助は!」
すぐに茶化してしまう。
「そ、そんなんじゃない!ただ、荷物が重いだろうと思って」
希さんが、赤くなって伏せてしまう…その反応も何だか癪に障る。
「邪魔者は退散します。お気をつけて」
「お、おいっ待て総司!ほんとにそんなんじゃないからなー」
「お気になさらず」
気にしてないそぶりを見せその場を離れる。部屋に戻って、後悔する。
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