第2章 その1

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沖田家の嫡男である私は、両親を亡くしてすぐに試衛館の内弟子として出された。 家督をつぐことなく…。 大人ばかりの中、厄介者と思われるんじゃないかと…心が休まることなどなかった。 大人たちの話には、 「宗次郎にはまだ早い」 子どもという理由で…いれてもらえなかった。 どうしたら認めてもらえるんだろう…どうしたら…。 当時の私にできたこと… とにかく手伝いをすることと…必死に剣術を身に着けること… 誰よりも上手に…誰にも負けないくらい強く… そうじゃないと…居場所がなくなる…
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