おいコラ、何また筆箱漁ってんだよ…吊るすぞ

5/6
前へ
/6ページ
次へ
まあ、そんな事があるわけだ。 もう一つは図書委員一人一人に学校のマスターキーを渡すのだ。 あ、それと図書委員は一年生の始業式に決まり、卒業するまで任期は終わらない。 こんな特典が付いていて皆が黙っているわけがあるのだ。 この学校の図書委員は学校長が決めている。 決め方は毎年違うらしく、今年のお題はこれだった。 『本物の馬鹿とは何でしょう?』 だった。 国語の入試の最後の問題で出たのでビックリした。 なんて答えたかって? 『何にでもキチ害になれる人。』 って書いたよ。 それが校長のツボにハマったらしく見事私は入学初日に図書委員に任命された。 そして、私の憎き相棒――――――――――。 「あっれー?なんで椿しかいないの?」 戸川 椿の相棒は、重役出勤のこの人であります。 都 楓。 成績優秀でしかも顔が良いときた。 「あっれー?どうしてここに楓がいるのー?」 消えればいいのに。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加