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マルクスはアレクかと言って、相変わらずにこにこ笑っている。こういう人は好かれるタイプだと思う。
「アイツラも言ってたが用心棒でな。結構名も通ってんのよ。」
「そうなんですか。旅の者でして、すみません。」
「一人でかい。やつらに殺されるぜ?」
用心棒を雇う理由は二つ。物取りの防止と、悪魔の防止。
悪魔は殺したことがばれると即刻死刑だが、基本ばれない。だから用心棒は何も変わらず存在している。
「せっかくだから、用心棒のところに行けませんか?」
「いいぜ。そんなひ弱そうな体してたらすぐに狙われるからな。」
その度に相手をひねってきたんだけどね。
サラは心で呟きながら、マルクスの後ろをついていった。
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