用心棒

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おばちゃんは覚悟をした上で行ったから平気だったが、これは予想外だった。一回しか顔を会わせていないし、そのあと戦ったのだが、それでも嬉しい。 「おまえは来たらいけないだろうがよ。何しに来たんだ。」 「仲間を探しに来たの。タルバンの武人。」 サラは期待を込めて見つめると、アーツは静かに首を振った。 「聞かねぇな。タルバンとマステア、アルバスは一番ひどい猛攻にあった。マステアの生きてる武人だってオレらだけだ。」 「そっか……うん、わかった。」 サラは目を閉じて長く息をはいた。何も情報が入ってこない。 サラのそんな姿を見たアーツは、ふんと鼻を鳴らした。 「目、腫れてるから洗ってこい。」 サラは頷いて、その部屋の洗面所に向かった。
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