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おばちゃんはサラの姿を見てかなり動揺したようで、まだどうしましょうと呟いている。
「……人前でそんなふうに姿をさらしたりしないでくださいね。」
「わかっています。おばちゃんだから見せたんです。」
おばちゃんは嬉しいような心配しているような、そんな感じの顔でサラを見る。でもすぐにいつかの笑顔に戻った。
「それで、今日はなんのご用ですか?」
「買い物に来ました。あと、情報も。」
「情報ですか?」
サラはおばちゃんの目をまっすぐに見た。真剣な顔で迷うことなく言う。
「タルバンの武人の居場所を知りませんか?」
おばちゃんはサラの言葉を聞いて暗い顔になった。一瞬でサラは心配になる。
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