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サラが無視をして歩き出すと、チンピラたちはポケットに手を突っ込みながらついてくる。
「ちょっと待ちなよ、少しお金貸してくれるだけでいいからさぁ。」
返ってこないじゃんか。
サラは無言で広場へと歩いた。そこに行けば人通りが多く、チンピラは去っていくのが常。
しかし今回は違った。広場についてもまだついてくる。
「ちょっと待ちなって。」
チンピラの一人がサラの肩に手をおいた。瞬間、サラの体がチンピラの視界から消える。
サラはしゃがんでチンピラを投げた。背負い投げは見事に決まり、チンピラは地面に叩きつけられる。
「あぁ、なんだてめぇ!!」
私の台詞、うっとうしいから。
サラはため息をつきながら振り向いた。チンピラたちが顔を真っ赤にしながらサラを見ている。
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