期待の養護教諭

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「柑菜に続いて、虎太郎まで……」 小春が悔しそうな視線を向ける。 それを、虎太郎は涼しげな表情でサラリと受け流して。 「いい加減、現実見ろって。ま、今回もハズレでもこーんなイケメン様が近くにいんだから感謝しろよな」 「……イケメン?」 「え、どこどこっ」 キョロキョロと、イケメンはどこだと探すあたしたちに虎太郎が「…お前らな」と憎々しげに呟いた。 髪を明るい茶色に染めて、ワックスでセットしてる虎太郎は見た目チャラそうだけど確かにモテる。 元々、整った顔立ちだしね。 ……おバカだけど。    
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