序章 ~出会う前の物語~

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まぁそんなこんなでなんとか 鍵村にノートを借りることができたのだ。 あとは自分のノートに写すだけだけど浮かれていたら、 鍵村が 「そういえば数学のノートは丸写しだと再提出だぞ?」 …オレは耳を疑った。 そして、 「なんか今物凄くイヤな言葉が聞こえたんだが?」 と、言うと 「なんか今回は自分の計算の仕方を書かないと再提出にします。とか言ってたから。」 …なんてこった。 オレは思ったが言い訳の神様が 舞い降りてきて 「そんなことを言われても誰かとかぶらないのはムリだと思いまーす。とか言っとけば大丈夫だ。」 「ホント、言い訳作らせたら上手いよな片桐は。 よっ言い訳大王♪」 鍵村が呆れながらそう言った。 「言い方が悪いぞ鍵村。 発想の天才と呼べ。」 「はいはい。 まぁバレないように誤魔化しといてなー。」 適当に流す鍵村だった。 …まぁノート提出には時間があるしちょこっと計算式変えればいっか。 なんて思うオレであった。
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