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少女はビルの上から飛び降りてきた。
5階からだが、魔法を使えば問題ない。
あれは『スキル3LV7エーラ』と言う魔法だ。
ちなみに、魔法とスキルは一緒らしい。
見えないiPodで少女をカメラのところで見て、少女の詳細が記されスキルのところを押せばすぐに使ってるスキルとレベルが分かる。
白い羽を纏い着地した。
茶色のふわっとした耳辺りでツインテールをしている髪に吸血鬼と言ってもおかしくない赤い瞳。
詳細には名前が載ってない。当たり前だろ。
「そいつは私の獲物。去れ。去らぬと言えば、獲物を逃がさない『電子妖精』が相手をしよう。だが、お前に生き残ると言う選択肢は存在しない」
「『電子妖精』だと。ちっ、今日のところはひとまず退いてやる」
『電子妖精』とは、この少女の二つ名だろう。
「えっと、ありがとうございます」
頭を下げてお礼を言う。
「1000」
「へっ?」
まさかこの子お金を要求してくるような子なのか。
「1000札返せ。わがスキル『未来余地』で計画し置いたのだ」
「『スキル29LV28未来余地』って28~!!」
すげ~俺の倍だ。
「そう言うことなら返すよ」
「あっ~居た~!!どこほっつき歩いてたのよ」
ラピスラがこっちに向かい走って来た。
「ラピスラに注意」
少女は1000札を取って、そう言って去って行った。
「誰と居たの?」
「いや、別に」
少女のことは教えてはいけない気がしたので教えなかった。
「まぁいいや。早く帰るわよ」
「そうだな。じゃなラピスラ」
「何言ってんの?」
「だから、自分の家に帰るんだよ。何か問題でも」
「有り。執事になったんだから私の家に帰るのよ。早くする」
えぇ~別に服は執事服だから要らなくて持って来るのもは何もないし家族も居ないから誰も心配しないけど、いきなりは困るぞいろいろと…
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