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タイプを選んだ俺達は、実技を行う為にそれぞれ各担当の下へと足を運んだ。
しかし、どういう訳か俺だけ別で呼び出された。
(何で俺だけ?)
不満を抱えたまま、俺は呼び出された場所へと向かう。
そして向かった先には、何故か学園長が居た。
「良く着たな。まぁ楽にしてくれ」
全く意味が解らず、俺はその場に座り、学園長の話しを聞こうと耳を傾けていた。
「君だけ、ここに呼び出した理由が知りたいかね?」
唐突に振ってきた学園長。
俺は戸惑ってしまったが、理由を知るのは当然だと思い軽く頷いた。
でも、その内容はあまりにも突然過ぎて、頭の悪い俺では理解出来なかった。
それでも学園長は淡々と説明し、入学式の一件や、ここに呼び出した理由を話してくれた。
だが俺は、学園長の話す内容に対して沈黙しかなかった―。
それでも、聞いた以上は何とかしなければならない。
「つまり、俺はどうしろと?」
沈黙を破り、自分の置かれた状況を打開したく、俺は学園長に策を訊いた。
「覚悟は出来ておるようじゃな。つまりお前さんは、儂が担当と言う事じゃ」
(…は?)
学園長は見た目からしても、既に老体で女でも簡単に倒せそうな爺だ。
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