1説 ~入学~

2/2
前へ
/17ページ
次へ
そんな昔話を、俺を育ててくれた、近所では変わり者のじーさんが教えてくれた。 そんな事、本の中での話しで、現実とは全く関係ないじゃないか。 ちなみに学園の名前も、それが由来で名付けられたらしい。 (マジかよ…?) そして俺は、そんな事の為に入学させられたのだ。 そう…聖ローウェン魔術学園に―。 「おーい、楓」 俺の名前を呼びながら、俺の肩に腕を掛けてくる奴が居る。 名前は瑞樹(みずき)。 瑞樹とはガキの頃から一緒に居て、俺の大事な親友だ。 瑞樹はノリが良く、いつも能天気みたいに明るい奴だ。 俺は、瑞樹のそんな所に何度も救われた事がある。 本人は無自覚だろうけどな。 そして、聖ローウェン魔術学園に着き、入学式が執り行われた。 だが、そこでは予想もしない出来事が―。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加