○ 01*君だけの旅路

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──屋上── 刈谷 「──…母さんの術、しっかり効いてたみてぇだ」 クロト 「それは良かったわ。私の可愛いビョルノが傷つけられたら悲しいもの……ね?」 刈谷(M) 「母さんが上目遣いで、俺の首に手を回す。俺を男だと思っていないくせに、と毒づいても俺の心は母さんから離れられない。俺のモノにしたいのに、遠くへ身を翻したように、届かない。」 刈谷 「母さん……。エーテルは何処へやったんだ?」 クロト 「うふふ……、彼女はふさわしい場所があるでしょう?」 刈谷 「ヒャハッ……シアベテルギウスんとこか。けど、アギトアリなんて今更どうなっても構わねえんだろ?」 クロト 「使い道のあるものは、使わなくっちゃ……ね?」 刈谷 「世界が破滅に絶望する時……楽しみだねえ、母さん……」 刈谷(M) 「俺が伸ばした手は、母さんに届かない。こんなにも張り裂けそうなのに。美しくてどんな女性よりも輝いてる母さん。母さん……どこを見ているの?」   
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