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──屋上──
刈谷
「──…母さんの術、しっかり効いてたみてぇだ」
クロト
「それは良かったわ。私の可愛いビョルノが傷つけられたら悲しいもの……ね?」
刈谷(M)
「母さんが上目遣いで、俺の首に手を回す。俺を男だと思っていないくせに、と毒づいても俺の心は母さんから離れられない。俺のモノにしたいのに、遠くへ身を翻したように、届かない。」
刈谷
「母さん……。エーテルは何処へやったんだ?」
クロト
「うふふ……、彼女はふさわしい場所があるでしょう?」
刈谷
「ヒャハッ……シアベテルギウスんとこか。けど、アギトアリなんて今更どうなっても構わねえんだろ?」
クロト
「使い道のあるものは、使わなくっちゃ……ね?」
刈谷
「世界が破滅に絶望する時……楽しみだねえ、母さん……」
刈谷(M)
「俺が伸ばした手は、母さんに届かない。こんなにも張り裂けそうなのに。美しくてどんな女性よりも輝いてる母さん。母さん……どこを見ているの?」
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