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「こちら警備!敵の進行を止められそうにありません!」
通信機越しに、警備兵からそう告げられた。
ああ、またわたしの為に大切な仲間たちが消えていく。わたしのせいで、大切な仲間が死んでいく。
「姫!早くお逃げください!」
大臣が血相を変えてわたしに叫ぶ。
そうだ、逃げなきゃ。仲間の死を無駄にしないために。この国の平和のために。
「姫!お早く!」
「・・・分かった」
わたしは秘密の出口から脱出して全力で走った。茨で顔が傷つけられようが、髪が乱れようが、とにかく走った。国の宝の宝石を首から下げて。
ああ、どうかこの国をお守りください。フェアリークイーン様・・・
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