非日常、『私も抱いて欲しいと要求します。無論性的な意味で』

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そんなシスターとは大分離れたビルの上で、同じく狐男を狙っている集団が御座います。みた限り男1人に対し女子5人という、憎たら羨ましいパーティー編成の彼等はまだ、狐男の位置さえ把握しておりません。 でも、焦った様子ではないのはお気楽メンバーだからとかではなく、直に分かると知っているからなのです。まるで遠足気分であるかのように、この6人は教えられる時まで緊張感無く過ごしています。 「あー、メンバー整列。番号」 少年――――在情中羽(ざいじょうなかは)がメンバーへ向けてそう言いました。短い茶髪でパッとしない容姿であり、上下黒の服装に白衣のようなものを羽織っている彼が、この隊の指揮を取っている隊長のようです。 さっきまで談話していたり、一部は睡眠していたり、更に一部は意味もない創作ダンスを踊っていたメンバー達でしたか、隊長の声で速やかに整列します。 「いち!」と叫んだのは、長い金髪のどう見ても幼女にしか見えないけど一応高校生の少女です。名をリリィと言い、黒を強調したゴスロリファッションをしております。 「つー」と英語で答えたのは、真正の小学生でロリっ娘の槻乃紅里(つきのあかり)です。赤髪がフードの中から少しはみ出すくらいで、獣耳をあしらった布がタパタパと風に揺れてます。服装のモチーフした動物が洗い熊だろうか、茶と赤のコントラストが効いた上下です。 「トレス」なんて、どこかの外国語で3と答えたのは可愛らしい子でした。栗色のウェーブが掛かったゆるふわな髪、ドレスのような薄い青のワンピースに身を包むのは、名を河原静流(かわはらしずる)という子です。余談ですが、隊長である中羽とは幼なじみの高校生。 「スー」と中国語で返したのは、中羽以上にパッとせず特徴が無いのが特徴でも言うかのような女の子です。着ているレースの服は灰色で、下は紺スカートという地味な組み合わせの服装、長い髪も薄い水色で透き通っているかのようで目立ちもしません。 「GO!」なんて、もはや数でもなんでもない事を叫んだ馬鹿も居ます。緑がかったポニーテールの髪は肩まで届き、緑の布地に稲光が描かれたダサい服と青いスカートを掃いた服装をしております。このアホの娘の名は束芽希(つかめのぞみ)です。 以上がメンバー総勢であり、これは見事に個性派揃いの面々です。これが今夜、犯罪者を相手取る精鋭達なのですから不安しかありません。
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