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「ネコ、好きなの?」
ふいに話しかけられた。
「えっ?」
振り返ると、そこには男が1人。
暗がりで顔はよく見えなかったが、
甘ったるい香水のニオイと、
少し長めの髪が明るい色に見えたので、
恐らく不良であると思われた。
や、やばい・・・
また絡まれた・・・
怖い・・・
しばらく沈黙が続いた。
「俺も猫派なんだよねー。」
沈黙を破った不良は、
いつの間にか隣でしゃがみ込んでいた。
すぐ横に顔があったので、
思わず見張った。
うわ、キレーな顔・・・
その視線に気づいた不良は振り向き、
ふっと笑顔を見せた。
どきっとした。
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