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「だからユーもいくのです」
「おまえちょっと待て」
「いーち。はい、ちょっと待っ....いったぁぁぁ!」
「これを自業自得といいます」
いつものチョップの3倍の力が込められていた気がする。
あたしはへっこんでないかなと心配しながら自分の頭をさする。
「いこうよー協力してよーヒーロー」
「嫌だよ。なんで俺が。あとヒロの発音が違う。それ英雄の方」
知ってるよ。わざとだよ。
「てかおれ以外にも友達はいるだろ。だから他をあたれ」
「........泣くよ。いいの」
「いいよ」
「そこは違うでしょ。折れるとこでしょ普通」
「あいにく俺は普通じゃないんで」
この男なかなかしぶといな。
しょうがない、ここは奥の手を使うか。
あたしはポケットからスッとある物を取り出した。
「お納めください....」
ヒロはあたしが差し出したものを見ると、カッを目を見開いた。
「こ、これは....!!」
よし。かかった。
「ララちゃんの限定ポストカード(声優さんのサイン入り)!!」
「これでどうにか....」
「しょうがねーな。幼馴染みの頼みだ。無下になんかしねーよ」
おい、顔がにやけてるぞ。
「ま、それにしてもよかったじゃねーか。夏休みに愛しの先生に会えて」
「1日だけだけどねー」
1ヶ月ぐらいあるうちのたった1日にしか先生に会えないなんて。
「夏休みに先生不足で死んだらどうしよう」
「頼むから俺のいないとこで死んでくれ」
このやろう....。
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