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「それで、藤崎先生はなんでいるんすか?俺、優愛から藤代先生だけって聞いてたんすけど」 「暇だったから」 「いや、経緯が聞きたいんすけど」 「あ?めんどくせーよ。んなことは陸に聞け」 「…はぁ。暇だって朝いきなり連絡があったんですよ…それで今日のこと話したら面白そうって着いてきたんです」 疲れたような声を出す先生に、あたしは心底同情してしまった。 「先生、このマグカップはどうですか?」 「いいですね。とても使いやすそうですし」 「えー俺これがいい」 「藤崎先生には聞いてませんよ?」 先生と話していると必ず口を挟んでくる藤崎先生が邪魔だと感じてしまうのは、あたしだけでしょうか。 あまりにも邪魔をされるから、これが故意的な行動なのではと疑ってしまう。 それはきっと、あたしの心が狭すぎるだけなんだろうけれど… 意識せずに口からため息が溢れてしまう。
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