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「お次のお客様ご注文をどうぞー!」
「あ、ストロベリーとミルクティーお願いします」
いつの間にかに来ていた注文の順番に、先生の気はそれていった。
……よかった。
「ご馳走して頂いてありがとうございます」
「どういたしまして」
注文したアイスを受け取ってお店の席に座る。
いただきます、と一言いってあたしの手の中でとてつもない冷たさを放っているストロベリーのジェラートを食べ始めた。
「美味しい!!」
「ほんと、美味しいですね。これはハマりそうです」
「ですね!ほんっとに美味しいです!」
そのまま食べ進めていると先生が、ふふ、と笑い始めた。
「どうしました?」
「いえ、愛坂さんは本当に食べ物を美味しそうに食べるなと思いまして。僕がいつも出すお菓子も毎回毎回すごく喜んでくれるから、つい次は何をあげようかって思ってしまうんですよね」
あぁ…もう
そんなことを言われると
もしかしたら、あたしは、他の生徒よりも少しだけ
先生から特別に思われてるんじゃないかと
自惚れてしまうじゃないですか………
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