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「一緒にやったらすぐ終わるから!」
そう言って、図書館に走り出した。
「えっ…ちょっと」
慌てて後ろから向坂は追いかけてきた。
なんだか楽しい。
怒られるんじゃないかってわかっているのに、手伝いたいのは、
ほっておけないからなのか、なんなのか
…よくわからないけど、片付けないとって思った。
二人で慌てて行った片付けはすぐに終わった。
「じゃーね」
窓をひょいっと飛び越えると、剛は挨拶をした。
「ありがと…篠崎くん」
「えっ…」
驚いた。
俺の名前を知っていたから。
「…私、向坂まどか。
よく見えるの、野球部の練習
頑張ってね」
そういうと、恥ずかしそうに立ち去っていった。
「向坂まどか…」
黒髪のさらさらの髪
ドジでいじっぱり、恥ずかしがり屋
そして、はにかむ顔がかわいい子
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