2話**出逢い

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「一緒にやったらすぐ終わるから!」 そう言って、図書館に走り出した。 「えっ…ちょっと」 慌てて後ろから向坂は追いかけてきた。 なんだか楽しい。 怒られるんじゃないかってわかっているのに、手伝いたいのは、 ほっておけないからなのか、なんなのか …よくわからないけど、片付けないとって思った。 二人で慌てて行った片付けはすぐに終わった。 「じゃーね」 窓をひょいっと飛び越えると、剛は挨拶をした。 「ありがと…篠崎くん」 「えっ…」 驚いた。 俺の名前を知っていたから。 「…私、向坂まどか。 よく見えるの、野球部の練習 頑張ってね」 そういうと、恥ずかしそうに立ち去っていった。 「向坂まどか…」 黒髪のさらさらの髪 ドジでいじっぱり、恥ずかしがり屋 そして、はにかむ顔がかわいい子
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