3話**向坂まどか

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「ごめん、髪が長いから…つい」 「ひどい…!」 二人は並んで歩いていた。 「今日は保健室、先生不在だったんだもん」 ぼそっと向坂は話した。 「えっ!また、怪我したの?」 「またって言った!ひどい」 「だって…」 ちらっと向坂を見れば、おでこに新しい絆創膏。 そして、足に冷えぴた。 「今日は、足だもん! その前がおでこだもん」 むきになる意味がわからないが、顔を赤らめて恥じらいながら言う向坂につい笑ってしまう。 「飽きないな…」 つい、呟いていた。
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