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「ごめん、髪が長いから…つい」
「ひどい…!」
二人は並んで歩いていた。
「今日は保健室、先生不在だったんだもん」
ぼそっと向坂は話した。
「えっ!また、怪我したの?」
「またって言った!ひどい」
「だって…」
ちらっと向坂を見れば、おでこに新しい絆創膏。
そして、足に冷えぴた。
「今日は、足だもん!
その前がおでこだもん」
むきになる意味がわからないが、顔を赤らめて恥じらいながら言う向坂につい笑ってしまう。
「飽きないな…」
つい、呟いていた。
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