4話**約束

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「お疲れ様です!」 野球の練習が終わった次の日、剛は一目散に部室から出た。 時刻は、18:10 向坂との下校の約束の時間は過ぎている。 ちらっと図書室を覗けば、人影は見えないようだった。 (早く帰ったのかな…?) ホッとしたような、がっかりしたようなこの気持ちはなんだろう。 学校の校門をくぐれば、前に長い黒髪が歩いているのが見えた。 「…あっ」 思わず足が早くなる。 はや歩きって言うより、小走りで近づいた。
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