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「…図書室って、落ち着くんだよね
だから、時間が知らぬ間に過ぎていって遅くなるんだと思う」
「へぇ…」
野球部の庭から見える図書室は静かで、確かに木漏れ日が気持ち良さそうだった。
「今度、俺も行ってみようかな…」
「ほんと?
絶対に気に入るよ!」
突然、声を大きくあげて、笑顔で剛に話しかけた。
ドクン
心臓がはねあがる。
(いまのは、不意討ちすぎる…)
「…行くね」
ドキドキを押さえながら、静かに応えた。
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