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そんな藤堂に気づいていないのか、先輩は笑顔を向ける
「おはよう。一緒に朝ご飯食べよ」
「俺、綾部と食べるんで…行こう」
「うぉっ?!」
腕を引っ張られ小走りで食堂に入った
良いのかな?
気になって後ろを振り向く
「っ!」
先輩が悲しそうな顔で藤堂を見つめていた
「と、藤堂…良いの?」
「良いの…」
足を止めた藤堂は振り返って真面目な顔で見つめてくる
「俺は綾部といたい」
「っ!…よくそんな台詞言えるね」
「誰にでもじゃないよ…」
顔を逸らした藤堂はメニューに視線を移した
「何食べる?」
いつもの声に戻った…
それからはいつもの藤堂と談笑しながら朝食を食べて2人で登校した
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