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《…昼頃に》 《はい?》 ピアスから手を離したイズミさんの手が俺の腕に触れた 《行きたいところ…ないか?》 《…お土産屋さん…行きたいです》 《…そうか》 《っ…》 イズミさんは眉を下げて微笑んだ 《イズミさん》 《っ!》 距離を詰めてイズミさんの腰に抱きついた 《ごめんなさい…》 《…謝る必要ないだろ》 そう言ってイズミさんは俺の髪にキスをした 背中を擦るイズミさんの手に目を瞑った 何時も強引だけど イズミさんは俺に居場所をくれる イズミさんといると一番安心できた
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