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九王さんはそれを同じような構えをして前に突き出していた左手でいなす。
「が、脇がしまってないからパワーがないな…」
「うっせぇぞ」
そう言うと不良Dは左ストレート、右ストレート、左を返してフックを打ってくる。
さっきと同じように左ストレートを左、右ストレートを右でいなす、返しのフックは上半身だけを後ろに引きよける。
「ワン・ツー・スリー、だな。が、これはスピードがない、あとガードが下がってるぞ」
「ちょこまかちょこまかうっとおしい…この野郎!!」
そう言うと、不良Dはさっきまでのパンチとは少し違う振りかぶったパンチを出して来た。
九王さんは呆れたようにして不良Dの左ストレートに右を重ねるようにしてクロスカウンターと呼ばれるパンチを繰り出した。
不良は顎に当たったのかそのまま膝をついて動かなくなった。
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