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「ほら見ろ、分かる人には分かるんじゃ。この、アメリカかぶれのバカ息子が!!!」
「今は黒髪だろうが、頭だけじゃなくて目まで腐ったかバカ親父!!!」
「親に向かっての喋り方かこの親不孝もんが!!!」
「孝行されるような事したかこのもうろくジジイ!!!」
「まあまあまあ、両者落ち着いて。英明、お腹空いたんだが…」
「この頑固者に言って下さい、いきなり口論になったのも親父が原因です」
「すまない、九王さん、中に入ってくれ。鰹のたたきとその他数々の料理、土佐鶴などの日本酒、焼酎を用意している。バカ息子は外で立ってろ!!!貴様に食わす飯なんざ無いわ!!」
「んだと、糞親父!!!」
「はいはいはいはい、いい加減にしいや、ご飯食べるき上がってきいや」
「……っち。母さんに感謝しろ」
「お前の1000倍は感謝してるよ。0は何倍しても0だけどな」
「もう、いいから早くしいや。二人ともご飯抜くがかえ」
「「はーい」」
この時九王さんが、
「なんだかんだ言って仲いいんじゃねぇか」
と呟いた事は母さんしか知らなかった。
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